記事登録
2008年02月02日(土) 15時03分

中国製ギョーザ中毒:県内各地、新たに17人体調不良 /熊本毎日新聞

 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で1日、新たに17人から「問題の冷凍ギョーザを食べて体調不良になった」などと訴える相談が県や熊本市に寄せられた。一方、1月31日までに体調異常を訴えた人たちから提出を受けた食べ残しや未開封のギョーザ8検体を専門機関が分析した結果、有機リン系農薬成分「メタミドホス」は検出されなかった。
 県や熊本市によると、1月20日ごろに「手作り餃子」を食べたら、1時間後にめまいがした▽1月上旬に「手包みひとくち餃子」を食べた翌日に腹痛と下痢になった——などの相談が相次いだ。各保健所は2日と3日も、電話による相談に応じる。
 ギョーザの分析は、県保健環境科学研究所と熊本市環境総合研究所が実施、ギョーザそのものや外装などからメタミドホスは検出されなかった。県と熊本市は「分析されたギョーザにかかわる体調異常は、何らかの別の原因があると考えられる」との見解を示した。この中には、熊本市のサンリブシティくまなんで購入した餃子を食べ、体調不良を訴えた女子高校生も含まれる。
 一方、人吉保健所管内の消費者から千葉県の中毒事件と同じ消費期限の「手作り餃子」未開封状態で持ち込まれ、県で分析したが、メタミドホスは検出されなかった。【笠井光俊】

2月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000251-mailo-l43