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2008年02月01日(金) 00時00分

ギョーザ問題 多摩地区でも7人症状読売新聞

「中国製」不信広がる
問題となった商品が撤去され、スペースの空いた冷凍食品の売り場(31日、立川市内のスーパーで)

 中国・河北省の「天洋食品」で製造された冷凍ギョーザによる中毒が相次いだ問題で、多摩地区でも、消費者の間に不安が広がっている。スーパーや保健所には、中国製輸入食品などに対する問い合わせが殺到し、体調不良を訴える人も出た。

 31日午後10時現在での都福祉保健局のまとめによると、都内全体では35人が体調不良を訴えた。多摩地区では、ジェイティフーズ(JTF)が自主回収した冷凍ギョーザなどを1月24日から30日にかけて食べた7人が、保健所に下痢や寒気の症状を訴えたという。冷凍ギョーザなどと症状との因果関係は不明で、今後調べる。

 問題の冷凍ギョーザを販売していた立川市内のスーパーには、商品回収の経緯とおわびを記した紙が張り出された。立川市富士見町、会社員首藤邦孝さん(30)は「国ももっと管理を厳しくしてほしい。産地などを偽装されたら分からない」と、食品の管理体制への不安を口にした。

 相次ぐ中国製輸入食品をめぐるトラブルで、中国産食品への警戒感も高まっている。八王子市内の主婦(43)は「今まで気にしていなかったが、これからは中国製かどうか気をつけて見てみようと思う」と話し、立川市柴崎町、パート秋山栄子さん(67)も「口に入れるものは安くても中国産は避ける」と不信感を募らせる。

 問題を受け、子供たちの学校給食を扱う自治体も、食材の仕入れルートや過去の記録の確認などの対応に追われた。青梅市や町田市、あきる野市、羽村市は、冷凍ギョーザの輸入元だったJTFが扱う、国内で製造された冷凍食品について、安全性が確認されるまで給食に使用しないことを決めた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20080201-OYT8T00047.htm