鳥取県は1日、中国・天洋食品が製造した「ママの応援袋小籠包」を1月29日に食べた同県米子市の女性(81)が嘔吐や手足のけいれんを訴え、医師が「有機リン系農薬の影響を否定しきれない」と診断したと発表した。入院中だが、快方に向かっているという。
同じ小籠包を食べた家族に異常はなかった。医師は、検査結果ではなく症状のみで判断したという。県は残っている小籠包の検査をしており、5日に結果が判明する予定。
県によると、女性は1月29日午後6時ごろ、家族と一緒に小籠包を食べ、約10分後に嘔吐や下痢などの症状を訴えて病院で受診。帰宅後に手足にけいれん症状が出たため、別の病院に救急搬送された。
医師(71)は「手足に軽度のけいれんがあったため、疑いがあると判断した」と話している。