中国製ギョーザによる中毒で、問題の冷凍ギョーザを製造していた中国河北省の「天洋食品」から商品を輸入していた大阪市の2つの業者が1日までに、過去に同社工場を視察したことを明らかにし、「安全管理がしっかりしていた」などと証言した。いずれも衛生面に問題はなかったとの見方を示している。
中国国家品質監督検査検疫総局は、原料や残っていた製品サンプルから有機リン系の殺虫剤「メタミドホス」は検出されなかったとしており、製造過程での人為的な混入の可能性を指摘する声もある。
証言したのはいずれも大阪市中央区の食品輸入会社「ワントレーディング」の坂上稔社長と「インターグローバル」の長谷川清社長。
ワン社は約3年前からギョーザとくしカツを天洋食品から仕入れていた。この間、坂上社長は現地を5、6回訪問。広い敷地に3、4階建ての棟と平屋の工場は、米で開発された品質管理手法の総合衛生管理製造過程(HACCP)の基準を満たしているように見えたという。