中国製ギョーザの中毒で、輸入したジェイティフーズ側に昨年6月と同8月、ギョーザを食べた人から健康被害を訴える苦情が寄せられていたことが31日、東京都などの調査で分かった。兵庫県高砂市で3人が食べて中毒を起こしたのと同じ商品だが、製造時期は違うという。
都は「同社から受けた情報はこの2例だけ。有機リン系の中毒ほど症状は重くなく、因果関係も明確でないため、兵庫県や千葉県のケースとは違うと考えている」としている。
都によると、昨年6月の苦情は販売店に「体調不良になった」と電話があったが直後に切れて追跡調査は不能となった。
2件目の同8月のケースは居酒屋からで「味がおかしく吐いた。下痢もしている」と訴えがあった。同社側が残品や調理品を入手し、味見と微生物検査をしたが異常はなかったという。