2008年02月01日(金) 14時01分
中国製ギョーザ中毒:県内も被害広がる 1市2町の4人が症状−−県まとめ /福島(毎日新聞)
◇1市2町の男女4人、下痢や吐き気などの症状
中国製冷凍ギョーザの中毒事件で、県内でも福島市と只見、南会津町の男女4人が、下痢や吐き気など食中毒症状を訴えたことが31日、県のまとめで分かった。4人は軽症で既に回復しているという。県は「該当商品は絶対に食べず、購入先に連絡するか、保健所に相談してほしい」と呼びかけている。【西嶋正法、今井美津子】
県食品安全グループによると、(1)只見町で昨年12月25日、コープあいづの宅配商品「CO・OP手作り餃子」(40個入り)を食べた女性(27)が下痢と腹痛を訴え、同27日に診療所で受診。(2)南会津町では昨年11月下旬、宅配購入で同商品を食べた男性(31)と娘(2)が下痢の症状を訴えた。(3)福島市で1月22日、スーパーで購入した「豚肉の3色野菜巻き」を食べた男性(43)が、めまいや嘔吐(おうと)の症状を訴えた。
4人は報道を見て31日、各保健所に届け出た。県は只見、南会津町で消費されたギョーザの残りを県衛生研究所で分析していく。
また各保健所は同日、スーパーや卸売業者に立ち入り調査し回収状況を確認した。31日現在、県内の自主回収商品はJTフーズが輸入した23品目計1万3317商品。コープふくしまは回収対象を昨年4月販売分以降の3商品計6020個に拡大。31日夕までに「手作り餃子」で219個を回収した。福島市内の同生協の配送センターでは職員が個々の購入者に電話連絡し、「他の中国製の商品に問題はないか」「問題の商品を食べたが大丈夫か」など不安の声が相次いだという。
郡山市教委は同日、市立中学校11校の給食で、キクラゲや春雨など中国産食材の使用を見合わせた。県は同日開いた緊急の対策会議で、消費者への情報提供や県関連施設の食材チェックを進める方針を確認した。
2月1日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000153-mailo-l07