2008年02月01日(金) 06時03分
1日数十件、依頼殺到に悲鳴=ギョーザ問題で検査機関−風評被害、宇都宮は無縁?(時事通信)
中国製冷凍ギョーザの中毒問題を受け、検査機関への依頼が殺到している。「日本冷凍食品検査協会」(東京都港区)には、発覚から一夜明けた31日だけで数十件の依頼が舞い込んだ。風評被害への懸念が背景にあるが、「うちは大丈夫」と強気の姿勢を崩さない人々も。「ギョーザの街」で売り出している宇都宮市だ。
「検査員も限られ、処理能力が追いつくか心配だ」。同協会の担当者は不安げに語った。前日まで1件もなかった輸入ギョーザの検査依頼が、31日だけで数十件に達した。食品メーカーや商社に加え、報道機関からの相談もあるという。
検査態勢が整ったため、受け付けを始めたが、最短3日の検査期間は延びる可能性が高い。「続々と依頼が舞い込み、見当もつかない」(同協会総務部)。
こうした中、消費者離れを未然に食い止めようと、「宇都宮餃子会」も加盟する約80店舗に対し、食材の輸入先の再確認を指示した。ただし、多くの店は国産品を使っているという。
同会の田中陽三事務局長(70)は「安全には自信を持っている。今のところ風評被害は出ていないようだ」と語る。
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