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2008年02月01日(金) 08時01分

JT、天洋食品調査 メタミドホス、契約農家の使用暦なし産経新聞

 日本たばこ産業(JT)は31日、中国製ギョーザによる中毒事件の原因究明のために、製造元である中国・河北省の天洋食品に派遣した社員の調査で、判明した内容を公表した。

 調査によると、中毒の原因とされる、有機リン系の殺虫剤「メタミドホス」は、野菜を栽培する契約農家に対して使用しないよう指導しており、使用した記録も確認されていない。今後は「メタミドホスが工場内に所在するかどうかや、外部からの持ち込みが可能か」(食品事業本部・川股篤博事業企画部長)を調査するという。

 工場は日本向けの商品を中心に製造しており、JT子会社のジェイティフーズも衛生基準などを指導。製造時の服装などが規定されており、異物が持ち込めないような制度が整っていたと説明した。

 派遣されたのはJT食品事業本部品質管理部の社員1人で、30日夜に現地入り。工場内で品質管理担当者と面談し、原材料の管理記録や製造工程を確認した。JTでは、最低でも1週間ほどかけて調査する予定で、社員を追加で派遣することも検討している。


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