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2008年02月01日(金) 08時00分

中国製ギョーザ 5都県で相談390件超 不安募る消費者産経新聞

 中国製ギョーザ中毒事件で、東京、千葉、神奈川など5都県で健康被害を訴えた人は31日夜までに、少なくとも133人に達した。各自治体に寄せられた健康被害や食品に関する相談件数は390件を超え、消費者不安は高まっている。各自治体では問題の食品回収を呼びかける一方、学校給食への使用確認など対応に追われた。


 〈東京〉都によると、相談件数はこれまでに計78件。中央区、文京区、調布市など計14区4市で38人が1月上旬から30日にかけて、問題のギョーザなどを食べて食中毒症状を訴えた。いずれも軽症だったという。

 〈千葉〉県によると相談60件のうち、健康被害を訴えたのは31人。また千葉市に27件、船橋市に18件の相談が寄せられた。県は500以上の小売店に立ち入り検査を開始。小規模店舗についても商品撤去を呼びかけたほか、県教委などで小中高校の給食に問題食品があるかどうか調査する。

 〈埼玉〉健康被害を訴えた28人を含め、県に届いた相談件数は計61件。さいたま市で19件、川越市で2件の報告があった。内容は「同じものを食べたが大丈夫か」「中華料理店などは問題ないか」などだった。

 〈神奈川〉県内の自治体などへの相談は106件。そのうち体調不良を訴えたのは27件。横浜市で17人、相模原市で8人、小田原市で3人などの健康被害報告があった。厚木市内の10小学校では1月11、18日に回収食品を使用した給食を出したが、今のところ体調不良などの連絡はないとしている。

 〈静岡〉県によると、9人が健康被害を訴え、24件の相談があった。


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