有機リン系薬物が混入していた中国製ギョーザによる薬物中毒事件で、兵庫県高砂市の一家が食べたギョーザのポリプロピレン製パッケージの側面に小さな穴が開いていたことが兵庫県警の調べで分かった。
調べでは、穴は側面の中央部分に開いており、左右約3ミリ、上下約1ミリで、裂けたようだった。パッケージ内のトレーにも直径約1ミリの穴があった。人為的なものかどうかは分からないという。高砂署での目視では穴は確認できず、1月31日夜に県警科学捜査研究所で精密検査をして気づいたという。
同県警は、製造や運搬、陳列などどの過程で開いたものかは特定できていないとしている。
一方、千葉県内で発生した二つの事件のギョーザのパッケージには穴はなかったという。兵庫県警は、この穴から薬物が混入していたかどうか調べている。
袋のメーカーによると、厚さ約50ミクロンの2層構造で、170度の高温まで耐えられる。ほかのメーカーにも出荷しているが、穴が開いたとのトラブルは聞いていないという。