回収対象の冷凍食品を食べて体調を崩したなどとする訴えは、31日午後も続いた。保健所に下痢や嘔吐の症状を申し出た人は多い県で数十人にのぼり、関係機関が因果関係の確認に追われた。
神戸市保健所は31日、「ジェイティフーズ」が輸入した中国製冷凍ギョーザなどを食べて体調不良になったとの訴えが3件(計6人)あったと発表した。すでに症状は回復している。姫路市保健所にも4人から相談が寄せられた。京都府内では京都市伏見、右京両区の男性ら計7人が吐き気や下痢などの症状を訴えていたことが判明した。
広島県は、三原市内で「ひとくち餃子」1パックを食べた家族4人に腹痛や下痢などの症状が出たと発表。高知県などによると、県内では問題の冷凍ギョーザを食べた7人が体調不良を訴えた。
奈良県は同日、中国製冷凍食品を食べた計6人が健康被害を訴えたことを明らかにし、滋賀県内でも計6人が体調不良などを訴えた。
大阪府などの調べでは、31日に府内で症状を訴えた人は少なくとも29人にのぼった。ただ、保健所などは症状などから有機リン系農薬による中毒以外のケースが多く含まれているとみている。