中国製ギョーザや商品回収に乗り出した企業の食材を学校給食で使っていた自治体は、31日になって急きょ献立を変えるなどの対応に追われた。
徳島市内では、回収対象となっているジェイティフーズの「柔(やわ)らかく煮込んだロールキャベツ(トマト味)60」を2月4日に14中学校、18日には32の小中学校が給食で使う予定だった。このため、市教委はメニューを差し替えた。
高知市内の二つの小学校は、31日の給食でジェイティフーズと加ト吉の冷凍食品を使用するはずだった。回収対象ではなかったが、念のため他社の商品に差し替えた。
奈良県橿原市教委は、2月15日に市内の小中学校計22校の給食で出す予定だった冷凍水ギョーザを別の献立に変更。問題となった商品とは別だが、ジェイティフーズの中国製商品だった。
京都市教委も、2月7、8日の市立中学校の給食に出す予定だったジェイティフーズの冷凍春巻きや肉シューマイ、ギョーザを別の食品に変更することにした。担当者は「中国産ではないが、念には念を入れた」。
2月の献立にギョーザが含まれていることから、広島県三次市の3小学校も献立の変更を検討している。担当者は「問題になっている冷凍食品ではないが、ギョーザ以外のメニューにして児童に不安が広がらないよう配慮したい」と話す。