兵庫県警は31日、中国製冷凍ギョーザで中毒被害を受けた同県高砂市の家族について、県警科学捜査研究所で胃の内容物を検査した結果、胃洗浄液から有機リン系農薬メタミドホスが検出された、と発表した。胃の洗浄など親子3人の治療を施した高砂市民病院から、保健所を通じて胃の内容物などを提供されていた。
県警は、農薬が中国での製造過程で混入した可能性が高いとみて、殺人未遂容疑での立件が困難と判断。調査を進めている県から告発があれば、食品衛生法違反容疑で捜査する方針。同法は、健康を損なう恐れのある添加物を含む食品などの輸入や販売を禁じている。