各地の保健所などには、回収対象商品を食べて体調不良になった、との訴えが相次いだ。
31日午前10時ごろ、奈良市に住む50代の主婦が「ジェイティフーズの冷凍ギョーザを食べて気分が悪くなった」と同市保健所に連絡。中毒症状が出た中国製の「ひとくち餃子(ギョーザ)」を昨年暮れか今月初めに1個食べ、30分後に腹痛や下痢などの症状が出たという。保健所側は同日、商品を保存していた主婦から詳しい事情を聴いている。
同日午前11時半には、兵庫県尼崎市に住む女性が市保健所に、「1月15日に冷凍ギョーザを食べた」と相談。奈良の主婦と同じギョーザを家族4人で食べ、うち3人に下痢などの症状が出たという。
京都市伏見区では24歳の男性が30日朝、回収対象の冷凍食品を食べ、吐き気などの症状を訴えた。夜になって市内の病院に搬送されたが、深夜に帰宅したという。京都府宇治市でも、今月10日に家族5人が下痢を訴えた。
大阪府藤井寺保健所にによると、同市内の女性(27)が28日夜、回収対象の冷凍ギョーザを食べて約12時間後に腹痛や下痢の症状を訴えた。軽症で、一緒に食べた夫に症状は出ていないという。保健所はパッケージを府公衆衛生研究所に送り、原因を調べている。
このほか、東京都や群馬、新潟、静岡、青森の各県でも体調不良を訴える人が続出した。