中国製ギョーザによる中毒で、全国12道県の小中学校が回収対象の食品を給食に使っていたことが31日、共同通信のまとめで分かった。これまでに児童らの健康被害は報告されていない。
使用が判明したのは北海道、秋田、岩手、茨城、栃木、神奈川、山梨、新潟、愛知、岐阜、鳥取、山口の各道県。文部科学省は同日、全国の教育委員会などに、対象商品の使用を控えるよう通知。昨年11月以降の使用状況や健康被害の有無についても報告を求めた。
秋田県では湯沢市など計7市町村で、学校給食に回収対象のロールキャベツやポークピカタなどを使用、延べ約1万2000人が食べたことが判明。岐阜県でも大垣、羽島、美濃の計3市の公立小中学校55校で、給食に使用されていた。ロールキャベツなどを使用。
栃木県では昨年12月から今年1月にかけて、県内の小学校15校、中学校7校などでロールキャベツが使われた。