中国製ギョーザによる中毒問題で、製造元の中国・河北省の「天洋食品」から輸入した煮沸牛肉に昨年11月、金属粉が混入しているのが見つかっていたことが31日、輸入元の食品総合商社「東海澱粉」(静岡市)の話で分かった。東海澱粉は混入が判明した昨年11月上旬以降、輸入をやめている。
東海澱粉によると、混入していた金属粉は鉄とクロム、アルミの合金。肉眼で確認できたが、微量だったという。牛肉は三重県桑名市の食品メーカーに納入。食品メーカーが牛肉をレトルト食品に加工する前の磁石の検査で見つけた。
東海澱粉の社員が天洋食品に出向いて調査したところ、工場で使われているひしゃくと、金属粉の成分比率が同じだったという。
食品メーカーは牛肉を使ったレトルト食品の生産を中止。すでに卸した商品の扱いについて小売店と協議しているという。