三洋電機は３０日、０４年１〜１２月に製造・販売した洗濯乾燥機「ＡＷＤ—Ｘ１」と「ＡＷＤ—Ｕ１」に発火のおそれがあり、計１万６６５０台を無料点検すると発表した。昨年１２月に東京都内で火災があり、電線同士の接続不良が原因だったことがわかったという。他に事故報告はない。
点検費用は連結で約３億円。８割程度を０８年３月期決算に、残りを０９年３月期以降に計上する。
昨年１２月４日、都内のマンションに住む女性が「ＡＷＤ—Ｘ１」で衣類を乾燥させていたところ出火、部屋の壁が焦げた。女性にけがは無かったという。問題の配線は、２本の電線を銅製チューブに差し込み、チューブをつぶして電線同士を接続する構造。出火した洗濯機では、作業員のミスでチューブをつぶしていなかったため接触不良が起こり、６００〜７００度まで過熱していたことがわかった。ＡＷＤ—Ｕ１も出火した機種とほぼ同じ構造。
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