金融庁の電子開示システム「EDINET(エディネット)」に、トヨタ自動車など上場企業の株式を過半数取得したとする虚偽の大量保有報告書が登録された問題で、証券取引等監視委員会は30日、「テラメント」(川崎市麻生区)と同社社長に対し、金融商品取引法違反(大量保有報告書の虚偽記載)の疑いで強制調査に乗り出した。
調べによると、テラメントは今月25日午後4時12分ごろ、トヨタ自動車、アステラス製薬、ソニー、三菱重工業、フジテレビジョン、NTTの計6社の株式について、「発行株式の51%を取得した」と記したうその大量保有報告書をEDINETに登録した疑いが持たれている。
すべての株を購入するには、約20兆円の資金が必要だが、資金調達を裏付ける証拠や6社の株式が大量に取引された形跡がなく、金融庁は27日、虚偽と認定し訂正命令を出した。テラメント社長は訂正命令に応じておらず、監視委は厳しい措置が必要と判断した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080130-OYT1T00420.htm