広島市で2005年、小学1年木下あいりちゃん=当時(7)=を殺害したとして、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われ、1審で無期懲役の判決を受けたペルー人、ホセ・マヌエル・トレス・ヤギ被告(35)の控訴審第2回公判が29日、広島高裁(楢崎康英裁判長)で開かれた。この日は弁護側証人の法医学者の尋問があった。
法医学者は、司法解剖の鑑定書について「(首を圧迫され周囲より色が淡くなった)蒼白帯の位置が正確でない」と不備を指摘。殺害方法はひも状の物で絞殺した可能性が高いと述べた。1審判決は「確定的な殺意を持って首を片手で絞め付けた」と認定している。