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2008年01月26日(土) 17時00分

元時津風親方逮捕へ…リンチ力士急死で2月上旬にも夕刊フジ

 昨夏の名古屋場所前のけいこ中に急死した元序ノ口力士、時太山=当時(17)、本名・斉藤俊さん=が集団リンチを受けていた事件で、愛知県警は26日までに、初場所終了後の2月上旬にも傷害致死容疑で山本順一・元時津風親方(57)(元小結双津竜)と、暴行の中心になった兄弟子3人を逮捕する方針を固めた。昨年6月25日から翌日にかけて繰り返された一連の暴行が死因と判断した。

 当初の調べでは、斉藤さんは同25日夕、愛知県犬山市内の宿舎での夕食の際、元親方にビール瓶で額を殴られたうえ、宿舎裏で兄弟子から殴るけるなどの集団暴行を受けたとされていた。

 しかし、その後の調べで、斉藤さんが厳しいけいこに耐えかねて、同日朝に宿舎を脱走したが、同市内のコンビニエンスストアで兄弟子たちに見つかり、宿舎に連れ戻された。その後、夕食までの間も暴行されていたという。

 亡くなった26日の朝げいこでも、同部屋でたった1人の序ノ口力士だった斉藤さんに対し、11人もの兄弟子が代わる代わる体当たりする猛げいこを数時間にわたり敢行。土俵脇で気絶する斉藤さんに対し、一部の兄弟子が金属バットで殴打したうえ、元親方が兄弟子たちを遠ざけて数時間放置していたことも明らかになっている。

 愛知県警は、どの行為が致命傷になったかを特定するのは困難として、一連の暴行を一体としてとらえ、逮捕方針を固めた3人の兄弟子以外に暴行に加わっていた4−5人についても、近く書類送検する方針という。

 元親方は事件発覚直後、「制裁を加えるようなけいこはやらせない。警察から事件性はないといわれた」と話していた。

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