ぶらくり丁で和歌山大の学生が運営するカフェ「With」(和歌山市米屋町)で20日、司法制度などをPRするイベント「裁判官カフェ」が開かれた。和歌山地裁が、2009年に始まる裁判員制度について、より多くの人に理解してもらおうと実施、裁判官6人と職員2人が参加した。
水落桃子裁判官が「裁判員は全国民が対象ですが、選ばれない人もいます」と説明、裁判員になれない人として知事などを挙げた。カフェの客からは「アメリカの陪審員とはどう違うの?」「もし自分が裁判員で有罪とした事件が無罪になったら責任は問われるの?」と質問が飛び出した。
店内には、フランスの最高裁にあたる「破棄院」やアメリカの最高裁など、地裁の裁判官が撮影した世界の裁判所の写真約10点が展示され、裁判官が法廷で着用する法服もあり、客らが試しに着てみて楽しんでいた。同市新堀東2、西森史明さん(60)は「裁判官の方に直接質問できて良かった。疑問が解決して、すっきりしました」と話していた。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20080120-OYT8T00705.htm