大学入試センターは21日、19日に行われたセンター試験の地理歴史のうち「世界史A」で、正解が二つある問題があったとして、正解を訂正すると発表した。正解の訂正は、02年の試験以来、6年ぶり。
問題があったのは、原子力や核実験についての正しい記述を選ぶ、第2問のCの問9。「日本とアメリカ合衆国は、1963年に部分的核実験停止(禁止)条約に調印した」という選択肢をセンター側は不正解としていたが、大手予備校の河合塾から「日本も米国も63年に調印している」と指摘を受けていた。
間違えた理由についてセンターは「条約の原締結国を明確に認識しているかの趣旨の出題だったが、問題作成の中で調印年を問うという表現になった」と説明。「受験者に多大な迷惑をかけたことについて、陳謝します」としている。
この問題の配点は3点。元々正解としていたのは「アメリカ合衆国のスリーマイル島で、原子力発電所の事故が起こった」という記述だった。 アサヒ・コムトップへ
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