2008年01月19日(土) 16時30分
診療報酬を過大請求=病名重く記載、返還を指導−川鉄千葉病院(時事通信)
千葉市中央区のJFE健康保険組合川鉄千葉病院(山本義一院長)が、疾患別に1日当たりの医療費を定額とする「包括評価方式」(DPC)で、実際より重い病名を記載して申請し、診療報酬を過大に請求していたことが19日、分かった。千葉社会保険事務局は、不適切な請求分を返還するよう同病院に指導した。
DPCは、診療行為ごとに計算する従来の「出来高払い」方式と違い、病名や治療内容ごとに1日当たりの医療費を定額とする方式で、2003年に導入された。
千葉社会保険事務局と千葉県は昨年8月、情報に基づいて同病院に個別指導に入り、患者80人分のカルテと診療報酬の請求書類を照合した。
同社会保険事務局や病院などによると、その中に、目まいの症状で検査した患者を「脳梗塞(こうそく)」、肺炎の患者を「肺がん」として請求するなど、23件計約274万円の不適切な請求が見つかったという。
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