水産庁は18日、南極海を航行中の調査捕鯨船「第3勇新丸」に日本時間同日午前2時ごろ、異臭を放つ化学物質の入った瓶約10本が投げ付けられたと発表した。すべて船の側面に当たり、乗組員18人にけがはなかった。
同庁は、活動家2人が拘束された米環境保護団体シー・シェパードによる嫌がらせとみている。
第3勇新丸が同団体の抗議船を監視するために近づくと、抗議船から出たゴムボートが接近し、瓶を投げ付けられた。ボートは逃走したという。
調査捕鯨船が拘束していた同団体の活動家2人の身柄を、17日夜にオーストラリア側へ引き渡したばかりだった。
同庁遠洋課は「外務省など関係省庁と連携を取りながら抗議したい」としている。