中学時代のいじめをめぐり、大阪市に住む男子(17)が計1100万円の損害賠償を求めた訴訟は18日までに、元同級生と母親、市が計350万円を支払うことで、大阪地裁(深見敏正裁判長)で和解した。
和解の条件には、元同級生が謝罪するほか、男子宅付近をうろつくのを禁止する内容も盛り込まれた。和解は昨年12月17日付。
訴状などによると、男子は2003年4月に中学校に入学。間もなく元同級生からゲームと称して暴行を受け始め、やがて頭や顔を何十回も殴られたり、現金を脅し取られたりした。05年2月には下半身を負傷し1週間入院した。
大阪地裁は男子の申し立てを受け、同年6月、元同級生に「校内では1・5メートル以内に近づかない」とする仮処分命令を出していた。