大阪府は18日、年末年始に相次いだ救急搬送患者の受け入れ拒否問題を受け、府内の消防本部や救命救急センターなどの担当者約30人を緊急に集め、対策を協議した。
昨年末に30病院に受け入れを断られて女性(89)が死亡した富田林市消防本部のケースを検証。ほかの自治体でも、入院が必要な患者を扱う2次救急医療機関に軽症患者が搬送されるケースが増え、症状が重い患者を扱う3次救急も手いっぱいになっているとの報告があった。
救急医療機関を増やすための条件緩和について、府が意見を求めたところ、医師不足などを理由に「実際に受け入れられなければ意味がない」と否定的な意見が出たという。