滋賀県の産業廃棄物最終処分場が今年3月の運用開始を前に、早くも赤字確実となっていることが18日までに分かった。リサイクルの進展による産廃の減少が最大の要因。「もったいない」をキャッチフレーズに当選した嘉田由紀子知事にとっては皮肉な状況だ。
当初は15年間に約100万トンの廃棄物を処分。処分料で、関連施設の建設費や管理費、借地料などを賄い、廃棄物で埋め立てた後は、土で覆い植林して地権者に返還する計画だった。
しかし1997年度に約39万トンだった県内の産廃は、リサイクルや排出削減の結果、2005年度には約14万トンに減少。処分量見込みは3分の1以下の約30万トンに修正され、合計207億円の経費に対し、収入は86億円にとどまる見通しとなった。