気象庁は18日までに「竜巻注意情報」を、3月26日から発表することを決めた。2005年の山形県の羽越線突風脱線事故や、06年に宮崎県延岡市と北海道佐呂間町で死者を伴う竜巻被害が出たのを受け、対策を検討していた。
情報は都道府県ごとに発表。雷注意報を発表した上で、竜巻や突風が吹き下ろす「ダウンバースト」などをもたらす恐れがある積乱雲が観測された場合が対象となる。
「○○県で竜巻発生の恐れ。雷や風が急変するなど、積乱雲が近づく兆しがある場合は、安全確保に努めてください」と、約1時間先までの注意を呼び掛ける。屋外行事やテントの使用、建設現場などの高所作業を中止し、早めに頑丈な建物内に避難するようにしてもらうのが狙い。
竜巻は、国内では沿岸部を中心に年平均17個前後が発生。台風シーズンの9月が最も多く、寒冷前線や低気圧に伴っても発生する。