鹿児島市の暴力団追放団体会長刺傷事件で、鹿児島県警は18日、実行犯の男に犯行を指示したり凶器を捨てたりしたとして、傷害容疑の共犯や証拠隠滅の疑いで同市の指定暴力団山口組系組長、松下光生容疑者(49)=貸金業法違反などの罪で起訴、拘置中=や組員ら計6人を再逮捕した。
ほかに同日までに、証拠隠滅の疑いで組関係者2人を新たに逮捕した。
調べでは、松下容疑者らは組員の知り合いだった北九州市八幡西区の自称鉄工業、徳見得茂容疑者(38)に指示し、昨年10月19日朝、鹿児島市西千石町の路上で、暴力団追放運動の住民団体会長を務める妹尾博隆さん(65)を刃物で襲撃させた疑い。
県警によると、徳見容疑者の口座には報酬として30万円が振り込まれていた。犯行後は車でJR鹿児島中央駅まで送ってもらい、九州新幹線で逃走していた。