食品偽装表示問題で資金繰りが悪化し民事再生法の適用を申し立てた高級料亭船場吉兆(大阪市)は18日、同市で経営再建計画について債権者説明会を開いた。
同社の代理人弁護士によると、おかみの湯木佐知子社長が「迷惑をかけ申し訳ない。1からやっていくので協力してほしい」と頭を下げ謝罪。引責辞任した湯木正徳前社長と長男喜久郎元取締役も同席して謝罪した。
説明会には心斎橋店(同市)が入るビルの運営会社や産地偽装が発覚した商品を扱っていたカタログ販売会社など14社が出席。約30分で終了した。
債権者からは「営業を再開する本店に客の予約は入っているか」などの質問が数件あったが、新経営陣の人事など再建計画への批判や疑問はなかったという。
負債総額約8億円のうち6億円余りは金融機関からの借り入れで、残りの多くは取引先から求められている損害賠償金という。