千葉県市原市の不動産業永野武さん(78)が事務所で刺され死亡した事件で、遺体の顔や首の後ろに10数カ所の刺し傷があることが18日、県警捜査1課の調べで分かった。室内には物色された形跡がなく、捜査1課は犯人が当初から永野さんを殺害する目的で事務所内に侵入した可能性もあるとみている。
傷は口の周りに多かったほか、首の後ろを刺されたのが致命傷になったとみられる。捜査1課は同日、遺体を司法解剖し詳しい死因の特定を急ぐ。
調べによると、永野さんが見つかったのは、17日午後5時55分ごろ。事務所奥の作業机といすの間に血を流して倒れていた。発見した妻(75)が約1時間半前に事務所で永野さんと会話しており、妻が隣接する自宅に戻ったすきに襲われ、殺害された可能性が高いとみられる。