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2008年01月18日(金) 12時17分

歯科医ら1700万円脱税か 寄付を偽装、強制捜査東京新聞

 大学歯学部の入学希望者らへの学費貸与を目的にしていた財団法人「恵明修学資金事業協会」(埼玉県所沢市、設立許可取り消し)の元理事長(79)や歯科医師ら計24人が、協会への寄付を偽装し所得税計約1700万円を脱税した疑いが強まり、さいたま地検と関東信越国税局は18日までに所得税法違反容疑で元理事長の自宅を家宅捜索、関係者らの事情聴取を始めた。

 関係者によると、元理事長らは、協会に計約7000万円の寄付をしたように装い、確定申告時に所得控除を受けながら、実際は寄付金を還流させ、所得税を免れた疑いが持たれている。

 同協会は1983年設立。埼玉県は昨年3月、収支が不明朗として法人設立許可を取り消した。

 県保健医療部によると、2005年までの6年間で、協会が学生に貸与したとされる約2億5000万円について証明書類はなく、医師らから寄付があったとされる約2億円についても記録がなかった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011801000275.html