厚生労働省東京労働局からの事業停止命令を受け、日雇い派遣大手「グッドウィル」(東京、GW)は18日、全708事業所で派遣事業を停止した。2重派遣など違法行為を繰り返したGWに、職を得られなくなる恐れのある派遣労働者からは休業補償を求める声が上がっている。
事業停止は18日から4−2カ月間。17日以前に派遣の実態があった契約を除き、新たな派遣契約の締結や派遣に絡む営業ができない。GWによると、既に16日からスタッフの新規登録をやめ、受注の受け付けや営業も停止したという。
GWに登録している派遣スタッフは約290万人。ほかの派遣会社に登録して職を探すなど“自己防衛”に追われる人が多いとみられる。
派遣労働者の相談に応じるため厚労省は15日から、全国の労働局に専用の窓口を設置。東京労働局には「停止期間中は仕事を紹介してもらえないのか」「契約はどうなるのか」といった相談が寄せられた。