青森県八戸市の母子3人殺害事件で、無職の長男(18)が銃刀法違反の現行犯で逮捕された際、8本のナイフのほかに使い捨てライターや特殊警棒なども所持していたことが17日、八戸署捜査本部の調べで分かった。
長男は現場アパートに火を付けたことを認めており、捜査本部はこのライターを使った可能性もあるとみている。
これまでの調べで、出火元とみられる風呂場から燃えた雑誌が見つかり、灯油の成分を含んでいたことが分かっている。
特殊警棒は黒色の金属製で長さ約30センチ。長男は「店で買った。好きなので持っていた」と供述しており、ナイフやアニメのイラスト、サングラスなどとともに袋に入れて持っていた。
殺害された母親(43)の携帯電話を持ち出していたことも判明したが、長男が通話に使った履歴はなかった。
捜査本部はこの日までに、凶器に使ったとみられるサバイバルナイフに血液反応を確認したが、ほかのナイフ7本にはなかったという。