国際科学技術財団(吉川弘之理事長)は17日、科学技術の進歩に寄与した研究者をたたえる今年の日本国際賞を「インターネットの父」として知られるビントン・サーフ米グーグル副社長(64)ら米国の3氏に贈ると発表した。
サーフ氏が受賞した「情報通信の理論と技術」分野では、サーフ氏とともにインターネットで使われる通信ルールを作り上げた米情報通信会社会長のロバート・カーン博士(69)も共同受賞。「ゲノム・遺伝医学」分野では、人のゲノム(全遺伝情報)を解読した国際チームを率いたビクター・マキューズィック米ジョンズホプキンズ大教授(86)が選ばれた。
授賞式は4月23日に都内で開かれ、マキューズィック氏に賞金5000万円、他の2氏に2500万円ずつが贈られる。
サーフ氏らは、電話回線など不安定な通信環境でも確実にデータを送受信できる手順を開発。1974年に発表したこの手順がインターネットの標準となった。