6434人が犠牲になった阪神大震災は17日で発生から13年を迎えた。小雪がちらついた神戸市をはじめ兵庫県内の各地で、地震の発生時刻に合わせ、犠牲者の冥福を祈る追悼行事が行われた。遺族らは「あの日の記憶」をかみしめ、忘れてはならない未来への教訓を語り継いだ。
神戸・三宮の中心部にある公園「東遊園地」の追悼行事には夜明け前から約4500人が参加。午前5時から、「1・17」の形に並べた約7000本の竹灯籠のろうそくに点灯し、地震が起きた午前5時46分の時報に合わせ黙とうした。
引き続き行われた「神戸市震災13年追悼の集い」で、神戸市の矢田立郎市長は「教訓と経験を次の世代に伝えていくことが使命。被害を最小限に食い止めるための減災に取り組む」と決意を表明した。
震災で父を亡くした神戸市立神港高校3年竹中基治さん(18)は追悼の言葉の中で「僕を支えてくれた人たちのように、遺児を励ませる人になりたい」と抱負を述べた。