2008年01月16日(水) 08時01分
学長も不正規学位 九州の私大「チェック漏れ」(産経新聞)
社会的に通用しない大学の“学位”を販売する「ディプロマ・ミル」(学位工場、DM)などによる学位商法問題で、九州の私立大学長が、海外の不正規な学位を使用していたことが分かった。文部科学省が昨年末に発表した学位商法の実態調査の結果に学長はなく、初めてのケースとなる。大学側は「チェックミス」として、同省に訂正を申し出る方針。
大学側によると、学長は平成13年、公的な認定を受けていない米国の大学の“名誉博士号”を授与され、大学のホームページに18年度時点で学長の経歴として掲載されていた。文科省が昨年、全国の国公私大を対象にした学位商法の調査では報告されていなかった。
学長は「(米国の大学から)何度も要請された」として、“名誉博士号”の授与を了承、13年度には大学パンフレットにも掲載した。現在は、ホームページからも削除されている。
大学側は「(米国の大学が)報告すべき大学と気づかなかった。チェックミス」と説明、16日にも文科省に連絡する。
18年度に大学広報で不正規学位を使用したのは46校48人と発表されていたが、47校49人に訂正される見込み。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080116-00000072-san-soci