2008年01月16日(水) 11時40分
<三菱UFJFG>損失倍増…サブプライム関連で 12月末(毎日新聞)
三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は、米低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)関連の損失が昨年12月末時点で500億〜600億円に膨らむ見通しとなった。昨年10月時点でサブプライム損失は270億円程度としていたが、その後も保有している同ローン関連証券の価格下落が続き、損失拡大が避けられなくなった。
三菱UFJの同ローン関連証券の保有残高は約2600億円で、今後の市場動向によっては損失がさらに膨らむ可能性がある。
三菱UFJは昨年11月に発表した07年9月中間決算で、同ローン関連投資で40億円の損失を計上。さらに時価が取得価格を下回る含み損が昨年10月末時点で230億円あると公表していた。畔柳信雄社長は「大幅な損失拡大は見込んでいない」と説明していたが、サブプライム問題の悪化で修正を迫られることになった。
同ローン関連証券は11月以降に価格が一段と下落。格付けが最上級のものでも時価は簿価の7割程度に落ち込んでおり、欧米大手金融機関の損失処理で一段の価格下落も予想されている。
3メガバンクでは、みずほFGが08年3月期の損失見込みを1700億円と公表。三井住友FGも昨年11月8日時点で870億円の損失を出したと発表しているが、今後損失が拡大する可能性もある。【斉藤望】
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