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2008年01月16日(水) 10時17分

宮崎県官製談合、元出納長に懲役1年・執行猶予4年判決読売新聞

 宮崎県発注業務を巡る官製談合・贈収賄事件で、前知事・安藤忠恕(ただひろ)被告(66)(事前収賄罪などで公判中)の共犯として、2件の競売入札妨害(談合)の罪に問われた元出納長・江藤隆被告(64)の判決が16日、宮崎地裁で開かれた。

 高原正良裁判官は、懲役1年、執行猶予4年(求刑・懲役1年)を言い渡した。

 一連の事件では4人が起訴され、判決は、元国会議員秘書・石川鎮雄被告(69)(事前収賄罪などで実刑判決を受け控訴)に次いで2人目。

 起訴状によると、江藤被告は安藤被告らと共謀し、二本木由文被告(57)(贈賄罪などで公判中)が社長を務めていたヤマト設計(東京)に県発注の橋梁(きょうりょう)設計業務を受注させようと計画。2005年10月と同11月に行われた2件の指名競争入札で、指名業者らと談合した。

 公判で、江藤被告は事実関係をおおむね認めたが、「安藤被告から強く指示され、部下に指示を伝えただけ」とほう助罪の適用を主張。検察側は「自己保身や安藤県政維持のため、自らの意思で談合の調整役を果たした」と反論していた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080116i102.htm