ソフトバンクは15日、携帯電話とIP(インターネット・プロトコル)電話の間の通話を4月から無料にする方向で検討していることを明らかにした。国内初の試みで、携帯—固定間の値下げ競争のきっかけになる可能性もある。
無料化するのは、子会社のソフトバンクモバイルの携帯端末と、ソフトバンクBBが提供するADSL経由のIP電話「BBフォン」との間での通話で、サービス名は「ホワイトコール」。掛ける側、受ける側とも両方のサービスを契約していることが加入条件だ。
すでに北海道、新潟、愛媛の3道県で試験サービスを始め、4月からの全国展開を見込む。
それぞれの契約数は携帯が約1700万件、IP電話が約500万件。無料化で1人あたりの通話収入が減っても、顧客拡大による増収でカバーできるとの考えだ。
現在は、両サービス間の通話は有料。携帯からIP電話に掛けた場合は1分あたり42円。IPから携帯へが同21〜26円。 アサヒ・コムトップへ