青森県八戸市の母子3人殺害事件で、殺害された3人は大型のサバイバルナイフによる首への一撃で致命傷を受けたとみられることが13日、八戸署捜査本部の調べで分かった。
銃刀法違反の現行犯で逮捕された無職の長男(18)は母親(43)を「寝ている時に殺した」と供述。3人はほぼ即死だったため、捜査本部は二男(15)と長女(13)も無抵抗な状態の時に長男が襲ったとみて調べる。
現場のアパートの焼け跡から、残虐な殺人場面を描写した漫画本が見つかっていたことも判明。捜査本部は長男のものとみて事件との関連を慎重に調べる。漫画の中にはテレビアニメ化されたものもあり、この漫画は京都府で昨年9月、少女が父親をおので殺害した事件後、事件を連想させるとして、一部テレビ局が放送を見送った。
逮捕時に長男が所持していた8本のナイフは、いずれも「店で買った」と供述。購入先は明らかにしないという。
殺害の凶器は、3人の首の傷の大きさから、8本のうち全長48・5センチのサバイバルナイフとみられる。ほかの7本はいずれも折り畳み式で、全長20センチ以下だった。アパートからほかにナイフは見つかっておらず、捜査本部は持っているすべてのナイフを持ち出したとみている。
母親と二男には致命傷の首のほかに腕の内側や腹部などにも切り傷があり、捜査本部は何らかの理由があるとみて長男を追及する。
(共同)