13日午後2時ごろ、愛知県豊田市の豊田市美術館の屋外テラスに設置された鏡張りの立方体の作品が一部破損しているのを女性清掃員が見つけた。市美術館は豊田署に被害届を提出。同署は器物損壊の疑いもあるとみて調べている。
市美術館によると、一辺4メートルの立方体が3点で一つの作品になっており、側面の鏡一枚(高さ2メートル、横1・5メートル)にひびが入っていた。ダニエル・ビュレン氏の制作で、2003年に市が1470万円で購入した。
警備員は1時間ごとに巡回し、13日午後1時15分ごろは異常がなかったという。市美術館は作品を早期に修復するとしている。
ビュレン氏は1938年、フランスのパリ出身。昨年、第19回高松宮殿下記念世界文化賞(日本美術協会主催)を受賞している。
(共同)