北海道夕張市の公民館で１３日午後、財政再建団体となってから初めてとなる成人式が行われた。市の補助金は昨年から打ち切られ、開催費用は全国から寄せられた昨年の支援金の繰越金を充てた。
雪が降り積もる中、夕張市で育った新成人８４人が参加。代表の安藤祐貴子さん（２０）は「財政再建団体になっても、私たちには大切な故郷。これからは、この町に対してできることを、考えていかなくてはならない」と「誓いの言葉」を述べた。
式典後の「ふれあいパーティー」では、久しぶりに会った晴れ着やスーツ姿の新成人が、話に花を咲かせていた。
夕張市の成人式は、市の財政破たんで昨年から資金不足に。しかし新成人が募金活動に取り組む様子が報じられ、昨年全国から約３２０万円の寄付が集まった。成人式後、残金が約３００万円あり、今年は２０万円を使い、残りは来年以降に引き継ぐという。