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2008年01月13日(日) 20時53分

ヤンゴンで爆弾爆発、少数民族の武装組織によるテロか読売新聞

 【バンコク=田原徳容】ミャンマー軍事政権によると、最大都市ヤンゴンの中央駅で13日、爆弾が爆発し、70歳代の女性が軽傷を負った。

 同国では、11日から3日連続で爆弾事件が起きており、軍政は、対立する少数民族の武装組織「カレン民族同盟」(KNU)による犯行とみて警戒を強めている。

 警察や在ヤンゴンの消息筋によると、13日午後2時過ぎ、同駅の建物外側で爆発があり、通りがかった女性が巻き込まれた。爆弾は小型の時限式で、犯行声明などは出ていないという。

 ミャンマーでは、11日に新首都ネピドーの鉄道駅のトイレで爆発があり、女性1人が死亡。12日にも中部ピューで、爆弾を仕掛けようとした男が爆死し、子どもら4人が負傷した。13日付の国営紙によると、軍政は両事件をKNUの犯行と断定。「国外の組織が政府転覆を企図した」などと主張し、ピューの現場にいたKNUメンバーの男を逮捕した。

 ミャンマーでは、2004年ごろから少数民族による小規模な爆弾テロが郡部を中心に発生。05年5月には、ヤンゴンのショッピングセンターなど3か所で同時爆発があり、約20人が死亡した。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080113i412.htm