日本原子力研究開発機構は12日、高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で同日夜、冷却材のナトリウムの漏えいを示す警報が誤作動するトラブルがあったと発表した。
原子力機構によると、同日午後8時半ごろ、原子炉補助建屋の蒸気発生器室の検出器がナトリウムの漏えいを示し、警報が鳴った。作業員が現場を確認したが、漏えいはなく、同機構は「検出器の故障ではなく、気圧や温度の変動などが原因とみられる」と説明している。
もんじゅでの誤警報は昨年5月のナトリウム再注入以降、今回で4回目。原子力機構は32個ある検出器の全交換を決定しており、現在3分の1程度が交換済みで、今回警報を鳴らした検出器も昨年12月に交換したものという。
もんじゅは1995年のナトリウム漏えい事故以来、長期運転停止中で、再開に向けた準備を進めている。