がん患者であることを告白しながら民主党参院議員として活動を続け、昨年12月に58歳で死去した山本孝史さんの告別式が12日、大阪市北区の天満別院で営まれ、参列した約1000人が早すぎる死を悼んだ。
小沢一郎代表や鳩山由紀夫幹事長ら民主党幹部も駆けつけた。小沢代表は弔辞で「救いを求める多くの人に希望の灯をともし、人生を全力疾走し、全うした。遺志は必ず受け継がれていく」と述べた。
喪主の妻ゆきさんはあいさつで「仕事を完成させ、穏やかに旅立っていきました」と声を震わせた。
山本さんは2006年5月の参院本会議でがんを告白、がん対策基本法の成立に尽力した。昨年の参院選では闘病を続けながら比例で立候補し、再選を果たしたが、同年12月22日、胸腺がんで亡くなった。