東京都港区で2006年、都立高校2年の市川大輔さん=当時(16)=がマンションのエレベーターに挟まれ死亡した事故で、遺族らが12日、市川さんが通った品川区の都立小山台高校に近い商店街で、事故原因と責任の所在の解明を求め署名活動をした。
大輔さんが所属していた野球部の保護者会が母正子さん(55)に呼び掛け実現、約20人が参加した。今後も署名を集め、事故から丸2年の今年6月をめどに警察庁や東京地検などに提出する。
正子さんは「安全と信じたエレベーターでなぜ息子は命を失ったのか。私たちだけの問題ではないんです」と訴えた。
事故は06年6月、港区住宅公社のマンション12階で扉が開いたままエレベーターが急上昇し、大輔さんがエレベーターの床と外枠の上部に挟まれ死亡した。