気象庁は12日までに、大きな地震が起きた際に発表している「推計震度分布図」の作成を、従来の地震発生後約1時間から30分以内にスピードアップし、迅速に公表することを決めた。救助活動の初動などに、より効果的に活用してもらうのが目的で、16日から開始する。
推計震度分布図は、気象庁や地方自治体が設置した震度計の観測データを基に、震度計のない地域がどれくらい揺れたかをコンピューターで推計、1キロ四方ごとに地図上で色分けし表示する。これまでは震度5弱以上の地震が発生してから1時間程度後に、記者会見と同時に発表していた。
コンピューターシステム整備などで、データがより早く集まるようになり迅速化が可能になった。早ければ地震発生から10分程度で発表できるという。