2006年8月に起きた3幼児死亡事故によって飲酒運転撲滅の機運が高まっている福岡県で、07年9月の改正道交法施行から約3カ月間に飲酒運転で逮捕された人の約2割が、過去にも飲酒運転で摘発されていたことが福岡県警の調べで11日、分かった。
県警交通指導課によると、罰則を強化した改正道交法が施行された07年9月19日から08年1月7日までの間、福岡県内で道交法違反(酒気帯び、または酒酔い)の容疑で逮捕された113人について調べた結果、18・6%にあたる21人が以前にも飲酒運転で摘発の経験があった。
例としては、07年11月に同県太宰府市で84歳の女性を飲酒運転のひき逃げで死亡させたとして逮捕された、福岡市博多区の自営業の男(59)は06年11月にも酒気帯び運転で罰金20万円と45日間の免許停止の処分を受けた。