千葉県成田市の県道を時速85キロ以上で運転、同乗の同級生ら6人が死傷する衝突事故を起こしたとして、危険運転致死傷の非行事実で送致された県立高3年の少年(18)について、千葉家裁は11日の審判で検察官送致(逆送)とする処分を決定した。
決定理由で松野勉裁判長は「少年の高速度運転は、危険運転行為に当たる度合いは高い。3人を死亡させるなど結果は極めて重大で、刑事処分で責任を問うのが相当」とした。
決定などによると、少年は昨年11月2日夜、同級生の男子生徒4人を乗せ、制限速度が時速40キロの県道を85キロ以上で運転。カーブでスリップして対向車線の乗用車と衝突し後部座席の3人を死亡させたほか、助手席の1人と対向車の男女2人に重軽傷を負わせた。
少年は昨年8月に免許を取ったばかりで、車は父親の名義だった。